2016年10月4~7日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催されているCPS/IoT Exhibition「CEATEC JAPAN 2016」にてコンチネンタル・オートモーティブ・ジャパンはクルマとドライバーをつなぐ「Holistic Connectivity(包括的な接続性)」を掲げ、ドライバーとクルマの間を直感的なダイアログ・対話で取り持つ未来の運転席(コックピット)の在り方を紹介している。

具体的には、リアルタイム3Dリアプロジェクションシステムと3Dグラスを組み合わせた「インタラクティブコックピットデモンストレータ」と同社が呼ぶシステムを利用するもので、これは臨場感を持たせた仮想コックピットの内部を体験できるというもの。用意されているシナリオは3種類で、さまざまなライフスタイルに沿ったものとなっている。

同社はデジタル化に伴い、さまざまな機能がコックピットにも増加するが、それをすべて一度にドライバーに見せようとすれば、ユーザーインタフェースがビジーなものになてしまう、という観点からHMIもダイナミックなものにシフトする必要があるとしており、今回のデモはそうした未来のドライビングスタイルを体験するというものとなる。

CEATEC JAPAN 2016におけるコンチネンタル・ジャパンのブース。3Dリアプロジェクタと3Dグラスを組み合わせた未来のコックピットを体験することができる

実際の同システムを用いたデモは各日ともに3回(11時~、13時30分~、15時~)としているが、それ以外の時間についても来場者の興味に応じてユースケースごとに体験してもらうことができるとしている。なお、一部のコンテンツは3Dではなく2Dのものも用意されており、3Dグラスを用いなくても体験することが可能となっている。

こちらは走行支援の一例。道路に沿って、進むレーンを複数の矢印で奥行きを持って示してくれる

インパネの上部が青く光っている状態は自動運転状態を示す(この場合は自動追尾)。この状態でメールが届いた場合、シームレスにインパネのエリアを移動させたり、短いメールであればHUD(ヘッドアップディスプレイ)部に表示したりすることもできる。ちなみに渋滞が解消される際にはインパネが赤く光り、アラートと共に自動運転が解除され、ハンドリングがドライバーに戻ることを知らせてくれる