OKIデータ・インフォテックは10月4日、CAD図面印刷、地図情報印刷、印刷校正などに使用する大判LED複合機・プリンタとして、A0対応の「Teriostar(テリオスター)LP-2060・LP-2060-MF」「同 LP-1050・LP-1050-MF」、A1対応の「同 LP-1150・LP-1150-MF」の3シリーズ6機種を発表した。

各シリーズとも、ロール紙での給紙に対応。感光ドラムについても、ユーザーが容易に交換可能なカートリッジ方式を採用することで、利便性を高めている。また、LP-2060/LP-1050シリーズについては、A0~A2までの大判図面を受ける専用スタッカー(LP-1050シリーズはオプション)のほか、A3/A4といったサイズを受ける上段トレイ(LP-1050シリーズはオプション)を用意、出力後の仕分け作業の効率化が可能となっている。

さらに型番の後ろに「MF」を付けている機種はカラースキャナを搭載した複合機となっており、最速240mm/秒(モノクロ300dpi、カラー150dpi)の読み取りが可能。図面に赤ペンやマーカーで記入された変更指示をカラーデータとして送付できるなど、カラー原稿の電子化ニーズにも対応できるという。

さらに、CAD図面の標準コマンドであるHP-GLやTIFF/JPEG/BMP/PNGファイルなどの各種フォーマットの読み込みと画面表示を高速に行え、図面の確認や印刷がまとめて行えるソフトウェア「TerioStation2(テリオステーション2)」が標準で添付されるため、これによりHP-GLを専用アプリケーションで立ち上げることなく、直接Windowsドライバ経由で印刷することが可能となり、オフィス用プリンタへの出力も可能になるほか、A2以上の大判データをA3プリンタに出力する際に、A3サイズに自動縮小して印刷する機能も搭載しているため、生産性の向上を図ることができるようになるとしている。

なお、すでに6機種ともに、国内のエンジニアリング市場向けに出荷を開始しており、価格は138万円(税別)から。6機種合計で年間500台の販売を見込むとしている。

Teriostar LP-1050-MF(左)と同 LP-1050(右)