米Googleは9月29日(現地時間)、「Android Wear 2.0」のDeveloper Preview 3をリリースし、また開発タイムラインの変更を発表した。今秋の予定だった正式版のリリースを2017年初めに延期する。

同社は今年5月にGoogle I/O 2015でAndroid Wear 2.0を発表してからDeveloper Preview版の提供を続けてきたが、プラットフォームの品質を高めるために開発者向けプレビューの延期を決めた。Developer Preview 3に続いて、年内にDeveloper Preview 4をリリースする計画だ。

Android Wear 2.0は、新しいユーザーインターフェイス、ウォッチフェイスのカスタマイズ機能の拡充、Smart Reply/手書き/SwiftKey入力のサポート、フィットネス機能の強化など、数々の変更が行われる。中でも大きな変化になるのがスタンドアロン・アプリ対応だ。スマートフォンやタブレットとの連携を必要とせず、Wi-FiまたはBluetooth、対応しているスマートウォッチならLTEといったモバイル通信サービスを使って単独でアプリを動かせるようになる。

29日にリリースされたDeveloper Preview 3は「Play Store for Android Wear」を備える。Play Storeアプリは、スタンドアロン・アプリ対応に欠かせないアプリである。ユーザーはホームからおすすめのアプリをブラウズしたり、音声/手書き/キーボードを使ってアプリを検索して、直接スマートフォンにアプリをインストールできる。スマートフォンで不要なアプリなら、スマートウォッチだけにインストール可能。また、マイアプリからアプリのアップデートや削除を行える。The Vergeによると、Developer Preview 3では有料アプリの購入にはスマートフォンなどでの認証が必要だが、将来のバージョンでは不要になる。

Play Storeアプリのほか、Developer Preview 3では、コンプリケーション APIの追加、Curved Layout、通知のインラインアクション、Smart Replyの追加などが行われている。