ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)は9月29日、複数のセンサーにつながセンサーの出力信号をデジタルデータに変換するセンサー・ハブ向けに小型パッケージのローエンド汎用マイコン「RL78/G11」を開発したと発表した。

産業分野ではデータセンターの熱対策に向けたコンピューターの稼働環境モニター、ヘルスケア分野におけるウェアラブル機器、農業分野におけるビニールハウスの環境センサーなど、さまざまな分野で小型のセンサー・ハブが使用されている。

今回発表したRL78/G11は、こうした小型センサー・ハブに向けて開発されたもので、パッケージの端子数が24ピン以下のマイコンでは業界最多(同社調べ)となる最大13このセンサーに対応する。また、同社の16ビットマイコン「RL78ファミリ」の標準的な開発環境に加え、超小型のプロモーション・ボードや、手軽なプログラミング・ツールも開発中で、これらによって従来は1週間かかる試作と評価を1日で行えるようになるとする。

RL78/G11は10月よりサンプル出荷を開始する予定で、価格例(税別)としては20ピンLSSOPパッケージ・民生機器向けの「R5F1056AASP」が120円/個となっている。量産は12月より開始し、2018年には月産50万個を計画している。