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ヘアカラー剤、パーマ液など、なんとなく刺激が強そうなものって、妊娠中はちょっと気になりますよね? 使い方や選び方に注意は必要なのでしょうか。今回はEn女医会の産婦人科専門医・間瀬有里先生にお聞きしました。

パーマやカラーは?

ーー妊娠すると、美容院でのパーマやカラーをしても良いのか気になりますが、実際のところどうなんでしょうか

パーマ液やヘアカラー剤は、毎日使うものでもないので、あまり気にしなくて大丈夫です。それでも気になるようなら、妊娠中は回数を減らしてみるのも良いかもしれませんね。ただ、美容院に長時間座っているのがきつい、美容院の匂いが辛いと思うようならしばらくは避けた方が良いでしょう。

ーー自宅でのカラーリングやパーマは安全なのでしょうか

美容院でのカラーリングやパーマの方をおすすめしたいですね。美容院で使っている薬剤はこだわっているものが多いですし、信頼のおける美容室での方が安心できると思います。また、無理な体勢でカラーリングしたり、自宅でパーマをかけている間に具合が悪くなったりしたら大変ですから、妊娠中は品質の高いものを美容室で使うようにしたいです。

気にするよりも高い品質のものを選んで

ーー先生が妊娠されていたときはどのようにされましたか?

私は妊娠中に3~4回くらいはカラーをしていましたよ。運よく匂いが気にならなかったというのもありましたが。毎日染めるわけではないですし、それよりも妊娠中でも心地よく過ごせるかどうかを優先しました。自宅で染めるというのはハードルが高かったですね。お腹が大きくなるとカラーリングの作業は大変なので、リラックスをかねて美容院へ出かけていました。

ーー気にするよりは解決策を見つけたほうが良いですね

そうですね。「これは体にいけないんだ」と思って使うのはあまり精神衛生上良くないですね。妊娠中もきれいでいたいから、質のいいものを選んで使おう、と思ったほうが健康的です。

ただ、妊娠して、普段とは違う体になっていることは忘れないようにしましょう。不安なことがあったら、皮膚科の先生や、かかりつけの産婦人科の医師と相談しましょう。

ーーありがとうございました!

■プロフィール
間瀬有里
2003年 日本医科大学卒業。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会に所属している(En女医会とは、会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用し、医療分野での啓発活動を積極的に行っている団体)。
産婦人科専門医、指導医。医学博士。大学病院助教を経て、現在、東京ミッドタウンクリニック勤務。長年の大学病院勤務経験を生かし、現在は健診業務から一般外来診療まで幅広く対応している。二児の母としても、日々奮闘中。