日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は9月15日、ワンチップでSub-1GHzとBluetooth Low Energyの両方の無線規格をサポートし、IoT向けのネットワーク機能をさらに拡張する、SimpleLink「CC1350」デュアルバンド・ワイヤレス・マイコンを発表した。

今回発表された「CC1350」は、ピン接続とソフトウェアの互換性を提供するTIのSimpleLink 超低消費電力プラットフォームに追加され、開発各社において3チップ構成から小型のワンチップ構成への移行を可能すると同時に、設計の簡素化、消費電力やコストの削減、基板実装面積の縮小に貢献するとしている。

同製品は、ビル/ファクトリ・オートメーション、アラームやセキュリティ、スマート・グリッド、アセット・トラッキングやワイヤレス・センサ・ネットワークなどのアプリケーション向けに、1個のコインセル・バッテリで、最大20kmの通信距離を実現。長距離の無線通信を可能としながら、0.7μAのスリープ時の消費電流で、10年を超える電池動作寿命を提供する。

「CC1350」は4mm×4mmのQFNパッケージで提供される。また、TIでは製品開発の迅速化に役立つ、低価格のSimpleLink「CC1350」ワイヤレス・マイコン・ローンチパッド開発キットや、多様なセンサをクラウドに簡単に接続できるSimpleLink「CC1350」センサタグ・デモ・キットを供給している。