タイ国際航空は現地時間の9月12日、9月16日に予定していたバンコク=メルボルン線へのタイ国際航空初のA350-900投入を延期することを発表。同社は延期理由として、オーストラリア当局が同社のA350 XWBの追加検査や承認に時間を要しているとしている。

タイ国際航空初となるエアバスA350-900

当局の検査・承認に関して、タイ国際航空は「787-8投入時はもっと短い期間で承認を得ることができた」と見解を示している。投入開始日は当局の承認次第となるが、同社は10月末からの冬ダイヤに間に合うタイミングでの導入を期待している。

タイ国際航空は8月30日に同社初となるA350-900を受領。同機はタイ国際航空が契約したA350 XWB12機内の最初の機体で、この1機目は米国リース会社のCITとのリース契約によるものとなる。同社のA350-900には、ロイヤルシルククラス(ビジネスクラス)を32席、エコノミークラスを289席、合計321席を設定している。

同機は先にバンコク=チェンマイ線などの国内線で運用され、今回のバンコク=メルボルン線を経て長距離路線への導入を予定している。なお、現在運行中のバンコク=メルボルン線については、変更なしで運航する。