Telit Wireless Solutionsは、従来、数カ月かかっていたIoTソリューションのプロトタイプ作成を数時間へと短縮することができるクラウドベースのTelit IoTポータルにセルラー・コネクティビティを統合した開発キット「Rapid IoT Development Kit」を発表した。

同キットは、ボード上に、加速度センサ、温度センサ、およびLEDインジケータを含む各種のセンサを搭載し、スタンドアロンモードとインタフェースモードの両方で動作する。スタンドアロンモードは、ボード上に搭載されたTelitのxE910モジュール固有の処理能力のみで、AppZone C開発および実行環境をベースに動作するほか、インタフェースモードでは、ボード上のヘッダによって、接続ケーブルを必要とせずに、ほとんどの一般的なオープンメーカープラットフォーム(Raspberry Pi、TI LaunchPad、Arduinoなど)とのプラグアンドプレイのスタック式統合が可能である。

同社では、Telit IoTポータルを用いることで、キットの接続と管理を行うことができるとするほか、組み込みのダッシュボードを使ったデータの安全な抽出と消費、そしてウェブベースとモバイルのアプリケーション設計、およびエンタープライズシステムとの統合によるビッグデータの分析が容易になると説明している。

なお、提供時期は2016年第4四半期としており、プレオーダーの価格は149ドルとしている。

「Rapid IoT Development Kit」のボード。スタンドアロンでも、Raspberry PiやArduino、LaunchPadなどと接続しても使用できる