島津製作所は9月1日、高スループット走査型プローブ顕微鏡「SPM-9700HT」を発売した。

同顕微鏡では、高速な応答を実現する新開発の「HTスキャナ」を採用するとともに、制御系の設計やソフトウェアを最適化したことにより、画像の取得時間を大幅に短縮。同社従来機の5倍以上のスピードで画像データを取得することが可能となるため、測定試料回数が多い場合や定形の繰り返し観察への利用が想定されている。

また、オプションとしてカンチレバー取り付け専用治具「CantileverMaster」を新規開発。スムーズかつ容易なカンチレバーの取替えが可能となった。

価格はソフトウェア込みで1200万円(税別)からとなっており、同社は発売から1年間で国内外100台の販売を目指していくとしている。

走査型プローブ顕微鏡「SPM-9700HT」