楽天は9日、定額制の電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の提供を開始した。スマートフォン・タブレット上において約200誌の電子雑誌が月額(税別、以下同)380円、もしくは年額3,600円で読めるようになる。楽天は同日に都内で記者説明会を開催したので、本稿ではその様子を紹介したい。

楽天の相木孝仁常務執行役員デジタルコンテンツカンパニープレジデントと、トークセッションで「楽天マガジン」について語ったタレントの小島瑠璃子さん

雑誌間でのキュレーション機能「記事まとめ」を搭載

説明会の冒頭、楽天の相木孝仁常務執行役員デジタルコンテンツカンパニープレジデントが登壇。電子雑誌の伸長ぶりを紹介しつつ「これまで電子書籍のマーケットを、けん引してきたのはコミックスだが、これから大きな推進役になると見られているのが電子雑誌」と電子書籍市場を分析。続けて「新しい電子雑誌市場に参入することで、電子書籍自体の全体の市場を拡大していきたい」と語った。

「楽天マガジン」について説明する相木孝仁常務執行役員デジタルコンテンツカンパニープレジデント

電子雑誌市場は5年間で5倍と急成長

続いて、楽天の糸山尚宏デジタルコンテンツカンパニーシニアマネージャーが、「読みたい! が見つかる、広がる」をキーワードに、楽天マガジンのサービス内容について紹介。楽天マガジンで読むことができる雑誌のカテゴリは、ファッションやビジネス、スポーツ、アウトドア、グルメ、トラベルといった全11ジャンルだ。

糸山尚宏デジタルコンテンツカンパニーシニアマネージャー

楽天マガジンでは、全11カテゴリの雑誌を用意

そして、糸山氏が楽天マガジン独自の機能として強調したのが「記事まとめ」。同機能は、季節やトレンドを踏まえつつ、ユーザーが興味を持ちそうなトピックを楽天マガジン内の複数誌からピックアップし、キュレーションコンテンツとしてユーザーに提示するというもの。糸山氏は、記事まとを通して、「お客様が普段、読む雑誌はもちろんのこと、普段は読まない雑誌や新たな雑誌との出会いを創出したいと思っている」とアピールした。

一番の特色であるキュレーションサービス「記事まとめ」

ほかにも、楽天マガジンは最大5台までの端末利用に対応し、バックナンバーの閲覧も可能だ。気に入った雑誌を登録することで次回からワンタッチでその雑誌に遷移できる機能や、気になるページに付せんをつけて保存する機能も備えている。

その他機能。最大5台までの端末で利用可能

なお、楽天マガジンには無料お試し期間が設けられ、申込日から31日間は無料で利用可能。また、サービス開始に伴い、ポイントキャンペーンも実施する。楽天マガジンを申し込んだユーザーにもれなく楽天ポイント100ポイントプレゼントし、また登録ユーザーは楽天市場、楽天Kobo、楽天マガジン、各サービスを利用の際、ポイントが通常の2倍付与される(どちらも10月31日まで)。