バッテリも十分

内蔵バッテリ容量は3,900mAhで、駆動時間は連続待受最大330時間、連続通話最大18時間(3G/WCDMA)とされている。

試しに、フルHD動画を内蔵ストレージに保存し、液晶輝度を約50%に設定、LTE/Wi-Fiとも有効な状態で、フルHD動画を連続再生してみたところ、約7時間15分の駆動を確認した。これだけの駆動時間なら、通常利用で十分1日以上バッテリが持つはずだ。なお、バッテリ充電は「Quick Charge 2.0」に対応し、満充電まで約3時間の急速充電が可能だが、付属のACアダプタはQuick Charge 2.0には対応しない。

アプリはWindows 10 Mobile標準のもののみがインストールされており、独自アプリを含め追加アプリは一切プリインストールされない。この点は、利用者によって評価が変わると思われるが、不要なアプリがなく自分で思い通りにカスタマイズできたほうがいいと考えるユーザーにとっては、大きな魅力となるだろう。

Windows 10 Mobile標準アプリのみが用意され、プリインストールの追加アプリは一切ない

ところで、高負荷なアプリを長時間利用した場合の本体の発熱は、それほど大きくないという印象だ。背面や液晶面など、本体全体がほんのり温かくなるが、熱いと感じるほどまでは発熱しなかった。Continuum利用時も同様で、本体サイズの大きさが放熱を助けていると考えられる。この点もなかなか好印象だ。

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このようにMADOSMA Q601は、画面サイズ、表示解像度、通信機能、スペックと、従来モデルから多くの点で強化されており、完成度が大幅に高まったという印象だ。また、49,800円というコストパフォーマンスの高さも大きな魅力。アプリの豊富さという点では、iOSやAndroidにまだまだ追いついていないものの、徐々に充実してあり、一般的な用途の多くはほぼ問題なく活用できるようになってきている。さすがに万人にお勧めできるスマートフォンとは言いづらいが、Windows 10 Mobile端末に興味のある人にとって、外せない選択肢のひとつとなるはずだ。