Microsoftは「Node.js Tools 1.2 for Visual Studio 2015」をリリースしたことを28日(現地時間)公式ブログで発表した。Node.jsはサーバーサイドのJavaScriptとしてI/Oの処理結果を待たず処理を進められる非同期や、シングルスレッドとして動作することでメモリー消費の軽減やパフォーマンス向上を実現できるため、ソフトウェア開発者の注目を集めてきた。

NTVS(Node.js Tools for Visual Studio)は、Visual StudioのIDE(統合開発環境)としてコーディングやインテリセンスといった数多くの機能をサポートし、Microsoft Azureによるクラウドサービスの展開を容易にするプロジェクトテンプレートなどをセットにしたパッケージである。使用するには事前にVisual Studio 2015にUpdate 3を適用した上で、NTVMをインストールする。

ECMAScript6インテリセンスエンジンを改善し、パフォーマンスを改善している(公式ブログより抜粋)

NTVS 1.2はNode.js バージョン6.xのサポートや、ECMAScript 6インテリセンスのパフォーマンス向上、デバッグの容易性やユニットテスト時の改善、そして多数のバグ修正が含まれている。特にデバッグ機能に関しては、ブレークポイントが正しく動作しない問題などフィードバックを得て修正が加わった。また、以前のバージョンで発生していたメモリー不足時のクラッシュ軽減などの改善も加わっている。

ユニットテストにtapeのサポートが加わった(公式ブログより抜粋)

阿久津良和(Cactus)