Microsoft Edge

Microsoftは7月27日(現地時間)、「Bringing ChakraCore to Linux and OS X|Microsoft Edge Dev Blog」において、Microsoft EdgeのJavaScriptエンジンのコア実装である「ChakraCore」がLinuxおよびMac OS Xで動作したと伝えた。同社は1月にChakraCoreをオープンソース・ソフトウェアとして公開。以降、特にLinuxをターゲットとして移植作業に取り組んできた。

MicrosoftはWindowsにLinuxバイナリ互換機能を実装し、UbuntuディストリビューションをそのままWindows上で動作させるなど、WindowsにおけるLinuxサポートの強化に取り組んでいる。ChakraCoreのLinux移植およびNode.jsにおけるChakraCoreサポートが進めば、WindowsでNode.jsアプリケーションを開発し、デプロイをMicrosoft Azure上のUbuntuで実施して運用するといったことができるようになる。

Microsoftはソフトウェアを販売するモデルから、ソフトウェアをサービスとして提供するモデルへ事業形態をシフトさせつつあり、重要な技術のオープンソース化やほかのオペレーティングシステムやプラットフォームを積極的にサポートすることで、基盤プラットフォームとして価値を高める狙いがある。

今回発表された実装はまだ開発段階にあるが、Windows上で動作するChakraCoreと同様のパフォーマンスおよび機能を提供することができるようになれば、ChakraCoreはMicrosoftにおけるクロスプラットフォーム開発へ向けた重要な基盤として活躍することになる。Microsoftは今後もChakraCoreのLinuxにおける開発に積極的な姿勢を見せており、今後の動向が注目される。