Cypress Semiconductorは7月26日(米国時間)、ヘッドライトシステムの小型化とコスト効率の向上を可能にする車載LEDドライバ「S6BL112A」を発表した。

同製品は、不安定な減光の問題を解消する同期整流制御を採用し、最大2.1MHzのスイッチング周波数でLEDを駆動できるため、低コストの小型インダクタを使用するコンパクトなヘッドライトソリューションを実現することを可能とする。

入力電圧範囲は4.5~42Vで、コールドクランキングやロードダンプなどの極端な動作条件にも対応するほか、電流低下検出、過電流/過電圧保護などのシステムセーフティ機能やコールドクランキング時の意図しないLEDオープン検出をマスクする機能なども備えているため、電気系統保護設計の容易化を可能とする。

なお、同製品はすでにサンプル出荷中で、2016年第4四半期に量産を開始する予定としている。

車載LEDドライバ「S6BL112A」のチップ外観