Nordic Semiconductorは、セルラーIoT向け低消費電力LTE技術の製品ロードマップを発表し、3GPP Release 13のLTE-MとNB-IoTのセルラー技術に対応したチップセットおよびソフトウェアを開発中であることを明らかにした。

これによると、低消費電力セルラーIoTアプリケーション向けチップセット「nRF91シリーズ」の第一弾を2017年下期に特定顧客向けサンプル出荷を開始する計画とするほか、2018年中の量産立ち上げを予定しているとする。同社では、2017年中にLTE-MおよびNB-IoTの初期展開が開始され、2018年から2019年には通信範囲が拡大すると予想しており、これらの分野をカバーする製品群を投入することで、主力である短距離低消費電力ワイヤレス半導体製品群を補完したいとしている。

なお、同社では、こうした技術はフィンランドでノキアやエリクソン、モトローラ、ブロードコムなどに所属していた従業員を採用することで実現されたと説明している。

nRF91シリーズを活用したイメージ。同シリーズは、新興マーケットとなる低消費電力セルラーIoTのニーズに対応できるよう設計されたという