住んでいるマンションの光回線がVDSL方式だったため、サッカーの欧州CL決勝をスカパー! 4Kチャンネルで観戦することは叶わなかったが、Netflixで公開された「火花」など4Kコンテンツを満足いくまで楽しませてもらったところで、まとめに入りたい。

Android TVを使って便利に思ったのは、やはりテレビ放送とネットコンテンツ、アプリをシームレスに横断できること。筆者宅はキッチンからテレビを見るのは困難なレイアウトだが、対面型キッチンのお宅にAndroid TVがあれば、クックパッドの動画レシピを見ながら調理するなんてことも十分に現実的だ。これはもう液晶テレビという枠に収まらず、テレビ放送も映せる4K対応スマートディスプレイと表現したほうが適しているようにすら思える。

音声を使った操作などに発展途上な部分が散見されるものの、これらはアップデートにより徐々に改善されていくだろう。なぜなら、Googleとソニーが頑張れば解決するからだ。

ホーム画面に出てくる「ブラビア豆知識」を読んで、ボイスズーム機能を知った。ぼそぼそと台詞をしゃべるドラマ、突然大きな効果音が鳴るバラエティなど、人の話し声とその他の音のボリューム差が大きいときに役立つ

リモコン中央に近い「番組チェック」ボタンを押したところ。テレビ視聴時でも、ネット動画視聴時でも、これを押すことで放送中の番組や録画データにシームレスにアクセスできる

端子類は背面に集中。この上にカバーを付けることで見た目もスッキリする。しかし、ヘッドホン端子までここに集めたのは使い勝手が悪い

冒頭でAndroid TVを、「GoogleのAndroid OSを搭載したテレビ」ではなく「テレビのためにGoogleが用意したAndroid TVというプラットホーム」と表現した。それは、スマホ・タブレット向けのAndroidアプリをそのまま使えないことも意味する。ソニーの責任ではないのだが、現状ではAndroid TV対応アプリが少ない……。いや数の問題ではない、大事なピースがわずかに欠けているのだ。

たとえば、前ページの写真表示にしても、Android TV版のGoogle フォト アプリがあれば、Chrome Castを使わずに、いやスマホを手に持つ必要すらなく写真ライブラリーにアクセスできるはず。Android TV版のAmazonビデオ アプリがあれば、Amazonプライム会員なら別途契約料を払うことなく4Kコンテンツを楽しめる (※)。さらに、Apple MusicやAWAのユーザーなら……と同様の話は続く。

【※追記】2016年10月25日開始のアップデートにより、Amazonビデオに対応した

とはいえ、こうした苦言も「Android TV」であるからこそ出てきたもの。Google フォトなどの純正アプリはもちろん、他社のWebサービスも巻き込んで、テレビ放送がサブコンテンツ化するようなところまで発展することを期待したい。X9350Dが撤去される日が近づくにつれ「さびしいなぁ」「連れて行かれるの?」(そもそもウチのモノではありません) といった言葉が聞かれた筆者宅。一度、Android TVを味わえば、フツーのテレビには戻れなくなることはまちがいない。

ゲームを楽しむ子どもたち。諸事情により、モノクロ写真に編集しております。アクション系のゲームは付属リモコンだと操作が厳しいので、やはりゲームコントローラーをつなげたい

Google アカウント情報などを消去するため初期化中のBRAVIA X9350D。1カ月間の滞在を終え、引き取られていった