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Facebookは7月12日(米国時間)、「Why Facebook is betting on Office 365 and the Microsoft Cloud - Office Blogs」において、1万3000人を超えるFacebookの従業員がMicrosoftのクラウド版グループウェア「Office 365」を利用できるようになったと伝えた。FacebookはMicrosoft Office 365のオフィススィートやカレンダー、電子メールなどのアプリを使うことで、同社の業務効率を向上させることを狙っている。

FacebookのCIOを務めるTim Campos氏は「Microsoft Graphを使用するDelveでは、従業員が互いにどのように作業を行っているか詳細な情報が得られるため、これまでにないレベルの情報を共同作業で利用できる」とコメントしている。また、無駄な情報をふるいにかけて関連性の高い情報を選別するために、社内で使用する Facebook ツールやサービスでも Microsoft Graphを活用しているという。

Facebookはすでに自社内でのコミュニケーションにFacebookを使っているほか、メッセージングツールとしてFacebook Messengerを活用している。これらツールはMicrosoftが提供しているSkypeおよびYammerと競合することになる。今回、FacebookはMicrosoft Office 365の利用を発表したが、SkypeとMYammerの利用は今後も禁止され、メッセージングツールはこれまでどおりFacebookのサービスが利用されるものと見られる。

これまでFacebookはオンプレミスのコミュニケーションシステムを使っていたが、この部分がOffice 365に置き換わることになる。同様のサービスはGoogleも提供しているが、FacebookはGoogleとサービスが衝突することが多いため、利用するサービスとしてGoogleではなくMicrosoftを採用したと思われる。