ゴールデンフィールドは7月1日、ヘッドスパ専門店「悟空のきもち」を東京都・銀座にオープンさせた。頭の筋肉に精通し、独自の触れ方で「絶頂睡眠」へと誘うのが同社の持ち味とのことなので、普段から睡眠に悩む筆者がこのほど体験してきた。

清潔感あふれる「悟空のきもち」銀座店のエントランス

京都府京都市に本店を構える悟空のきもちは現在、大阪府・心斎橋と東京都・表参道、そして今回オープンした銀座の計4カ所で店舗を展開している。

2015年1月に「絶頂睡眠」のサービスを開始したところ、徐々に口コミなどで人気が広がり、施術希望者が殺到。4店舗でトータル4万人がキャンセル待ちとなっており、東京では表参道店で2万人以上が、銀座店で8,000人以上がキャンセル待ち登録をしているという(7月4日取材時点)。

キャンセルで空いた枠の募集はアプリなどを用いて不定期に告知されるが、100人分の空き枠がわずか1分ほどで埋まってしまうという。

「絶頂睡眠」の仕組み

その人気の秘密は、同社独自の手法を用いた「絶頂睡眠」にある。快感を頂点に高め、一気に睡眠へと落とす気絶に近い寝落ちが特徴だという。年間3万人以上の頭をほぐす技術研究によって、「ドーパミン」などの快楽ホルモンが生成される脳幹とつながっている「頭部筋膜層」への独自のアプローチ法を開発。就寝時の睡眠における安堵状態の寝落ちとは異なる、「一気に落ちる寝落ち」を完成させた。

「悟空のきもち」銀座店の店内

実際に脳波検査を行ったところ、施術前と施術後ではストレス反応が減少し、リラックス状態が確認された。確かな癒やしを提供するこの技術によって、10分程度でほぼすべての人を眠りにつかすことが可能とのこと。

その一気に眠りに落ちる感覚を、利用者の多くが「ジェットコースターのようだ」と評したこともあり、この度オープンさせた銀座店はエンターテイメント要素を他店舗よりも強く打ち出した。ふわふわのリクライニングシートやカラフルな照明などで「大人のジェットコースター」を演出し、施術後の爽快感が味わえる「睡眠アトラクションのコンセプト店」として展開している。

店内の照明はさまざまなパターンがあり、遊び心にあふれる

労働基準法で昼寝を義務付けてもらいたい筆者

絶頂睡眠の実際の施術に触れる前に、筆者の「睡眠力」について説明しておこう。

筆者は毎日、午前1時30分前後にベッドに入る。寝つきは決してよくなく、照明を落としてからいろいろ考え事をしていると、1時間経過していることも往々にしてある。それでも、おおよそ30分ほどしたら寝落ちをしているだろうか。

起床時間は午前7時のため、平日の睡眠時間はおよそ5時間前後だ。これ以上寝ても日中の眠たさに変化はなく、睡眠時間が4時間台になると仕事に支障が出るほどの眠気を一日中感じるため、この5時間が「ベスト」と考えている。

今回マッサージを担当してくれたスタッフ・福有早暉さん

ただ、基本的にビジネスタイム中はいつも眠い。特にランチ後はいつも猛烈な眠気に襲われるため、労働基準法で「ランチ後の昼寝」を義務付けるべきだと普段から考えている。いつも眠いくせに寝つきはよくないという厄介な人間なのだ。

施術中に4コマ漫画の夢

いざ体験。取材は、比較的まだ目がパッチリしている平日の午前に行った。お願いしたのは最も人気があるという「本流頭 揉みほぐし スタンダードコース 60分」(税別6,200円)だ。前頭部~側頭部~後頭部を集中的にほぐしてくれ、さらに首や肩、デコルテもマッサージしてくれる内容となっている。

リクライニングシートに寝そべり、タオルをかけてもらった状態で頭をマッサージしてもらう。最初にこめかみ付近をグリグリと気持ちよく刺激され、そのポイントが徐々に頭頂部に近づいてく。この絶妙な力加減が心地よい。

かと思えば、右側と左側の頭部を重点的にマッサージされたり、頭をふわりと持ち上げて首の後ろ部分をもみほぐされたり……。いつの間にやらうとうとしてきて、普段ならあまり見ない夢を見たのをはっきりと記憶している。なぜか、自分の日常生活が4コマ漫画仕立てで流れていった。なんだ、このシュール感……。

施術中に夢を見る

次の瞬間、施術をしてくれていたスタッフ・福有早暉さんが耳元で「終わりましたよ」とささやいてくれた。いつの間にやら落ちていたらしい。時間も1時間が経過していた。

終わった直後は若干頭がポーっとしていたが、徐々に頭がクリアになってきた。店名の由来でもある、小説『西遊記』に出てくる孫悟空の頭をギリギリと締め付ける輪が外れたときのように、確かにスッキリとした気持ちになった。

施術で乱れた髪などを直すため、メイク直しやヘアセットをするための小部屋が設けられている。利用者の男女比は半々だそうだが、こういった気配りは特に女性にとってはうれしいポイントだろう。

メイク直しやヘアセットをするための小部屋

キャンセル待ちが万単位に及ぶため、「日本で最も予約が取りにくいヘッドスパ専門店」とも呼べる悟空のきもち。苦労が実って銀座店の予約が取れた際は、銀座という立地を活用してちょっと優雅なランチを食べてから行くのがよいだろう。食後という環境も手伝い、すぐに夢の中へと入れるはずだ。