米AMDは7日(現地時間)、同社のグラフィックスドライバ「Radeon Software Crimson Edition」の最新版を公開した。バージョンは「16.7.1」で、Radeon RX 480におけるPCI Expressからの過電力供給問題などを修正した。

Radeon RX 480については、PCI Expressから過剰に電力が供給され、150WとされるTypical Board Powerを超える電力が消費されているという指摘を受けていた。これについてAMDは声明を発表。「一定のシナリオ上でRX 480カードのチューニングが適していない場合がある」とし、これに対処した修正ドライバを公開すると表明していた。

最新の「Radeon Software Crimson Edition」では、PCI Expressから供給される電流を引き下げるほか、性能への影響を抑えつつシステム全体の電力を削減する機能を追加する。利用するにはRadeon SettingsのGlobal Settingsから「Compatibility Mode」を有効にする必要がある。また、PolarisアーキテクチャベースのGPUに対する最適化により、パフォーマンスを最大3%向上するとしている。

このほか、Radeon RX 480においてPCI Expressの帯域幅が制限されていた問題や、Grand Theft Auto Vでのカクつき、フルHD解像度以上におけるDOOMでの動画破損、FreeSYNC有効時の画面のちらつきなども修正されている。