さて、Apple Musicがウリとしているのは、手作業で選曲しているというプレイリストだ。

例えば筆者が気に入っているのは「静かな時間」シリーズ。ピアノやギターなどの楽器をフィーチャーして、ゆったりとした時間を過ごすための選曲を楽しめるお気に入りのプレイリスト群だ。

Apple Musicで配信されている楽曲を、邦洋、歌・インスト織り交ぜてのセレクトは、膨大なカタログから音楽の聴き方を提案してくれる。プレイリストは、Apple Musicらしい「体験の単位」を規定しているのだ。

For Youの役割は、プレイリストのうち、自分の好みのジャンルやアーティストに関連したものをピックアップしたり、まだ聴いていない過去のアルバムなどがピックアップされる。

For Youタブでは、Newタブがある都合上、新譜ではない作品が掲出されることが多い。また、Connectタブもあるため、自分が好きな(フォローしている)アーティストの新譜はこちらへ移動しなければならなかった。

日替わり音楽マガジンのように編集されるFor Youタブが、今回のデザイン刷新の顔となる

For Youへの期待は、とりあえずこのタブを選んでおけば、自分の好みの音楽にすぐにアクセスできる、という役割だ。iOS 10のFor Youは、Connectタブも統合し、自分の好みの音楽を見つけるタブへと発展している。

しかも、月曜日、火曜日、とその日のためのプレイリストを掲出するなど、毎日For Youタブを開いて楽しめる工夫が施されている。