これらの体に現れる不調を少しでも和らげるためにできることについて伺ったところ、その一つに「食」というキーワードが浮かび上がった。

食生活で言えば、たんぱく質やビタミン、ミネラルをしっかりと摂取したうえで、脂質をなるべく減らすようにする。場合によってはサプリメントやハーブの助けを借りるという選択肢もあるという。

「サプリメントで言えば、大豆イソフラボン配合の製品や場合によってはプラセンタもありえます。ハーブではブラックコホシュやレッドクローバーなどですね」。

アメリカのハーブであるブラックコホシュは『ファイトエストロゲン』と呼ばれ、「ホルモンにしっかり作用するものを摂(と)ることで、エストロゲンと同様の効果が期待できる」と現地で人気があるとか。

もう一つのキーワードとしては「ストレスフリー」。運動で汗を流したり、リラックスしたりすることも女性ホルモンにとっては重要だ。

「リラックスという意味でヨガをやったり、アロマテラピーをやったりと人それぞれの方法で自律神経を整えましょう。現代人は過労を放置しない、つまり『ストレスをためすぎない』ということに気をつけてほしいですね。ストレスがたまることで免疫力も落ちますし、ホルモンの分泌も抑えられてしまうので」と浜中医師は指摘する。

女性ホルモン減少の"サイン"を見逃さない

生理周期に伴う体の不調は自分で把握しやすいが、明らかにそのサイクルから外れたところで今回紹介したような症状が出てきたら気をつけよう。それは女性ホルモンの分泌量が恒常的に減ってきていることの"サイン"だからだ。

骨や脳機能は別として、毎日鏡を見ている女性ならば髪や肌の異常は比較的すぐに気づくはずだが、「その時」の到来を少しでも遅くできるよう、毎日の食事やメンタルヘルスに気をつけて日々の生活を過ごそう。

※写真と本文は関係ありません

記事監修: 浜中聡子(はまなか さとこ)

医学博士。北里大学医学部卒業。AACクリニック銀座院長。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。アンチエイジングと精神神経学の専門家で、常に丁寧な診察で患者に接する。