DMS 2016 - プロトラブズ、国内でもステンレス加工の納期がアルミと同程度に

6月22日～24日まで東京ビッグサイトにて開催されている「日本ものづくりワールド 2016 第27回設計・製造ソリューション展(DMS)」には、当サイトでもおなじみのプロトラブズも出展している。今回、同社のブースを訪ねて担当者にイチオシの展示品を教えてもらった。

2016年にステンレスにも対応

同社は切削加工および樹脂射出成形による試作や小ロット生産をサービスとして提供している。切削加工ではこれまで、アルミや真鍮などさまざまな材料に対応していたが、2016年からはステンレスが加えられた。

ステンレスはアルミに比べて硬く、加工により多くの時間を必要とする。これに対しプロトラブズではステンレス専用の切削加工機を新たに導入し、アルミと同じ短納期を実現した。

なお、現時点では加工を米国で行うため、実際は輸送の分だけ納期が長くなるが、10月より日本でもステンレス専用加工機が稼働し、アルミと同じ納期が可能になるとのこと。

もう1つのイチオシ材料は液状シリコーンゴム

射出成形でのイチオシ材料が液状シリコーンゴム(LSR)。LSRは耐化学薬品性、耐電性、生体適合性を備えているほか、高・低温でも物性を維持することができる。そのため、LED照明をはじめとする幅広い分野で利用されている。

LSR射出成形では、2つの液状素材を混合して、白金触媒により熱硬化させてパーツを成形する。一般的な射出成形と同じく金型にLSRを流し込んで成形するが、使用する成形機が異なる。

同社にLSR射出成形を依頼する場合は25～2000個程度が最適で、最大2万5000個程度まで対応できる。通常納期は20営業日だが、形状によっては納期を早めることも可能だという。