わかさ生活はこのほど、慶應義塾大学との産学共同研究「光障害モデルにおけるRPEタイトジャンクション破綻に対するルテインの保護効果」を、第16回日本抗加齢医学会総会(神奈川県横浜市)にてポスター発表した。

ルテインは、光ストレスに対して目の網膜保護に役立つ働きがあることが明らかに

同研究は、同社と慶應義塾大学の坪田一男教授のもと、小沢洋子専任講師と共同で行ったもの。50歳以上の1%が発症する疾患「加齢黄斑変性症」に対するルテインの有効性の評価を目的とし、動物への光暴露に対するルテインの効果と、その作用メカニズムを調べた。

ルテインとは、目の中の水晶体や黄斑部などにもともと存在している天然色素で、強力な抗酸化作用を持つ。ほうれん草、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜や、植物の緑葉などに多く含まれている。

まず、生後7~8週目の動物(マウス)の網膜に2,000ルクスの光を3時間照射してダメージを与え、ルテインを12時間後に投与した。光照射して48時間後に、網膜の形態的な変化を観察し、活性酸素の発生量を測定。培養細胞(網膜色素上皮細胞)にルテインを添加し、抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼ: SOD)のmRNAレベルの経時的変化についても測定を行った。

その結果、ルテインを摂取したマウスの網膜において、光刺激によるタイトジャンクション(細胞間の接着)の構造破綻の改善とともに、SOD活性の上昇がみられたという。また、培養網膜色素上皮細胞においても、ルテインの処置によりSOD活性の上昇が確認できた。

この結果から、ルテインの投与は光暴露で起こる網膜のダメージを軽減させ、網膜や黄斑部の健康の維持に役立つことが明らかとなった。同社は「"ルテインを摂取すると、加齢黄斑変性症の予防につながること" の新たなメカニズムを解明することができた」としている。