インテリジェンスHITO総合研究所は6月15日、転職経験のある管理職400人を対象とした転職実態調査の結果を発表した。

小規模企業への転職は成功実感が高い

「自身の転職は成功したと思いますか」との質問に対し、自身の転職を成功だったと捉えている「成功実感あり層」は全体の45.8%と半数近くに上り、成功とは捉えていない「成功実感なし層」の13.8%を大幅に上回りました。一方、「どちらともいえない」と回答した人も4割に上り、自身の転職を成功だったかどうか、ハッキリとは判定できない人も多かった。

「転職する際、企業側から『募集の背景・目的』について説明がありましたか」という質問に「説明があった」と答えた割合は、「成功実感あり層」は54.6%なのに対して、「成功実感なし層」は30.9%と、20ポイント以上の開きがあった。

転職する際、企業側から「募集の背景・目的」について説明がありましたか

さらに、「説明なく、自分からも特に確認していない」についても、「成功実感あり層」が12.6%なのに対して、「成功実感なし層」が34.5%と、大きなギャップがあった。

企業による募集の背景情報の提供と、説明がなければ転職者自ら確認に動くかどうかは、転職成否の捉え方に影響しているようだ。

転職先の企業規模別に見てみると、「成功実感あり層」が特に多くなるのは、300名未満の小規模企業、1,000名以上の大規模企業という結果となった。小規模企業は中規模以上の企業に比べて、組織全体に対する自分の仕事の影響度合いを実感しやすい。一方、大規模企業では中規模以下の企業に比べ、転職者を受け入れる仕組みが整っていることなどが要因として考えられる。

調査期間は2015年12月25日~27日、管理職から管理職へ転職し、その後現在も管理職の人200名、管理職から一般メンバーへ転職し、その後現在は管理職の人200名の計400名を対象にインターネットで行われた。