オフィスビルや駅のトイレがいつも満室。そんな状態がITの力で解決できるようになるかもしれない。先端技術開発に取り組む神戸デジタル・ラボ(KDL)は、ドアセンサーとクラウドシステムの通信から、スマートフォンやPCなどで個人トイレの空き状況をリアルタイムに確認できるシステムを開発、本社社内での実証実験を開始した。得られたデータをもとにクラウドAPIを開発、今秋を目処にベータ版として公開する予定だという。

KDLの本社オフィスでは、以前から個室トイレが時間帯によっては非常に混雑した状況になり、不満の声が上がっていたのだという。社内で4月に立ち上がったKDL新事業創造係IoT班が、この状況を解決すべくこの問題に取り組み、クラウドシステムと通信するドアセンサー、クラウドに蓄積されたデータをスマートフォンアプリやPCから閲覧できるアプリケーションを開発、トイレに行かずとも空き室状況を確認できるようになったという。

トイレ扉上部に取り付けられたセンサーと空き状況確認アプリ(同社資料より)

実証実験は3カ月を予定しており、KDLクラウドドアセンサーAPI(仮称)は秋頃にベータ版として公開される予定で、使用したドアセンサーやアプリケーションもオープンソースとして公開し、サービス化を目指す。