気象庁によると、6月6日時点で北陸・東北地方を除く地域が梅雨入りした。毎年、この時期の高温多湿は特にスーツ族にはつらい。ワキの下をはじめとする全身に汗をかき、臭いも気になるからだ。

そんなときの心強い味方が制汗系アイテム。制汗系アイテムといえば、「シュー」っと各部位に当てられるスプレーを思い浮かべる人も少なくないだろう。だが、近年は製品や剤形も多様化しており、いざ夏到来前に購入するとなると困ってしまうケースも想定される。そこで、近年の制汗系アイテムのトレンドや各社の製品などについてまとめてみた。

近年のトレンドは「直塗りタイプ」

まずは、制汗系アイテムの主だった種類をしっかりと把握しておこう。

パウダースプレータイプ……ワキや背中、足などの幅広い範囲に吹きかけて汗や臭いをシャットアウトする。

ロールオンタイプ……肌に直接塗りつけることで速乾性が期待できる。小さなスティック状の物が多く、携帯にも便利。

シートタイプ……コンパクトサイズのシートで汗やべたつき、汚れ、嫌な臭いをつくる常在菌などをふきとる。

スティックタイプ……ロールオンタイプ同様、皮膚に直接塗る。スティックのり程度の小さなサイズで、こちらも持ち運びしやすい。

クリームタイプ……クリームを気になる箇所に塗布することで、汗を抑える。塗布してもべたつかないような仕様にしているものが多い。

この他にもジェルタイプやウォータータイプなど、かなり多岐にわたったアイテムが販売されている。

消費者はデオドラントに「臭いを防ぐ効果が高い」「汗が出るのを抑える効果に優れる」「効果が長時間持続する」といった機能を求めており、その中から自分のライフスタイルやニーズに見合った製品を選んでいる。

気になる近年のトレンドとしては、パウダースプレーやウォーターが縮小しており、一方でロールオンやスティックといった「直塗りタイプ」が拡大傾向にある。これらの直塗りタイプは比較的サイズが小さく利便性に優れるため、化粧ポーチに入れて持ち運びやすいことが女性から支持されている部分もあるだろう。

制汗剤の市場規模の推移(出典: インテージ SRI 制汗剤(ローション+ミスト)市場 2013年5月~2016年4月 販売金額トレンド)

剤型別の売り上げ推移(出典: インテージ SRI 制汗剤市場 2013年5月~2016年4月 剤形別構成比<販売金額ベース>)

各社の新商品をチェック

では、今夏に向けて各社はどういった制汗系アイテムを市場に投入しているのだろうか。

「8×4」ブランドで知られる花王は2016年2月、パウダースプレータイプから「ドリーミーガール」などの3商品を発売。その他では、ワキ下の汗対策に特化させた「8×4 ワキ汗EX」シリーズからロールオンやスティックなどの複数製品を発売し、さらに「8×4 MEN」でも新製品を出すなど、幅広いニーズに合わせた商品展開を行っている。

「BAN」のブランドを持つライオンも同じく2016年2月、ナノイオンブロック効果と新配合の耐水皮膜成分の働きで汗を抑える「Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル」を新発売。女優などとして活躍する沢尻エリカさんを広告塔としてCMを展開し、商品のPRを図っている。

資生堂はこの2月、これまでのブランド「エージープラス」を「エージーデオ24」へと刷新させた。「エージーデオ24」の製品には、流れ出る汗対策として「汗吸着パウダー」を配合。このパウダーがしっかりと汗を吸収し、水分を染み出させないようにするという。さらに肌ケアの観点から、保湿効果のある「ヒアルロン酸」を採用することで、「消臭」「制汗」の機能に「スキンケア」の要素をプラスさせた。

従来のパウダー(左)と汗吸着パウダーにそれぞれ水を加えて振ってみると、汗吸着パウダーの方は水分がパウダーに吸着されて粉末状になった

シービックは天然成分アルム石(ミョウバン)を原料とした直塗りタイプの「デオナチュレシリーズ」を展開。スティックとクリームタイプの製品を販売しているが、先ごろ「足指さらさらクリーム」をリニューアルさせている。

これから夏本番に向けて汗をかく機会も多くなり、臭いも必然的にきつくなってしまいがち。そのため、これら制汗系アイテムの助けを借りることも増えてくるはずだ。初めて知る剤形や製品があった人は、今夏に新たに試してみるのもいいかもしれない。