新学期が始まって約3カ月。この春、小学校へ入学した児童を持つ保護者の中には、いわゆる"小1の壁"と呼ばれる、幼稚園や保育園時代との違いに戸惑った人も多いのではないだろうか。そのひとつが学校から配布されるプリントの山だ。園児時代とは違って毎日大量のプリントを持ち帰ってくる。少しでも放置しておくと、あっという間に山のように溜まってしまう。そんな時、"ズボラママ"でも便利に使えるガジェットを紹介しよう。

大量に溜まったプリントの山。早めに整理しないと、とんでもない状態に。しかし、たとえきちんと整理していたとしても、どんどん増え続けて保管場所にも困るし、探し出すのもまた大変……

スキャナーで拡大表示もデータ容量問題も解決

実を言うと、現在小学4年の子を持つ筆者もプリント地獄に苦しめられたひとりだった。仕事を持つお母さんは特に限られた時間の中で、さまざまなことを処理していく必要があるが、小学生ともなると学校の宿題やお稽古事などで子ども自身も忙しくなる。そのため、子どもと接する時間自体も途端に限られてしまうようになる。その上、子どもを少しずつ自立させていかなければならないことを考えると、園児の時のように一から十まで手取り足取りお世話をするわけにもいかない。

筆者もわが子が小学校に入学するや否や、あっという間にプリントの管理が手に負えなくなってしまった。最初の段階からこまめにきちんと整理をしておけばよかったものの、子どもがまとめて手渡すこともあり、てんやわんや。なかなかこちらの思うようなペースでは処理ができなかったりもするのだ。

全校・学年のプリントのほかにも、給食やPTA、保健体育など、日々さまざまなプリントが配布される(写真はイメージ)

とはいえ、バタバタと小学校生活に突入してしまったものの、ある程度のところでなんとかしなければならないと一念発起したのがちょうど1学期の終わり。そのままなんとなく紙のままでクリアファイルやレターケースなどに保管していたプリント類を一気にスキャナーでデータ化して片付けることにした。

そこで役に立ったのが、モバイルスキャナーだ。紙のデータ化を行う方法として最も簡単なのは、そのまま写真を撮ってしまうことだが、デジカメ写真の場合は撮影環境や条件によってはプリントが見づらくなってしまう。かと言って解像度を高くしてしまうと、一つひとつが大容量になってしまう。そこで、できればスキャナーを用意しておきたい。スキャナー一台であれば、拡大や縮小表示も容易で、文字などの大事な要素もしっかり読める。PDF形式で保存しておけば、データの容量を抑えることもできる。

スマホとワイヤレスで接続可能

筆者も実際に使ってみて「これは便利! 」と実感できたのが、今回紹介するPFUの家庭用スキャナー「ScanSnap iX100」(実売価格: 税込2万900円前後)だ。軽量コンパクトで場所も取らず、持ち歩きがしやすいだけでなく、バッテリーを内蔵しているので電源のない場所でも使うことができる。

プリント地獄の救世主・モバイルスキャナー。中でもPFUの「ScanSnap iX100」(実売価格: 税込2万900円前後)は軽量コンパクトで邪魔にならない。しかも、バッテリー内蔵でケーブルレスで動作ができる

Wi-Fi経由でスマホ、タブレットともワイヤレスで接続できるので、他のスキャナーのようにケーブルでPCとつないだり、PCを起ち上げたりといった手間が必要ない。操作はスマホアプリで簡単に行うことができ、読み取ったデータをそのままスマホ内に保存できるので、全て持ち歩ける。つまり外出先でも気になった時にすぐに確認ができるのだ。

スマホとワイヤレスで接続でき、アプリを使って操作ができる。使い方は原稿をセットしてスキャンボタンを押すだけ。パソコンを起ち上げたりつないだりする必要がないの手軽さが魅力。我が家では子ども自身に作業をさせている

使い方は原稿をセットしてスキャンボタンを押すだけと簡単なので、我が家では子ども自身に作業をさせている。では実際に筆者はどのように活用しているのか、具体例を挙げながら紹介しよう。