日本生産性本部余暇総研はこのほど、子育て世代における子供の人数別の余暇活動について調べた「レジャー白書短信 第7号」を発表した。今回は、比較的時間や費用などの負担が大きいレジャーについて取りまとめている。

子供の人数別の「年間費用(会費等)」の分布(出典:日本生産性本部Webサイト)

子供の人数でレジャー内容に変化

子供がいる20~40代で、自由時間を「家族と過ごすための時間」と答えた割合は60.1%と子供がいない人(25.3%)を大きく上回ったものの、子供の人数別にみると「3人以上」では51.9%にとどまった。また「趣味やスポーツを楽しむため」と答えた割合は、「1人」(30.1%)「2人」(27.4%)より「3人以上」(35.2%)の方が5ポイント以上多かった。

時間・費用等の負担が比較的大きい種目についてみた場合、参加率は全体的に子供が多いほど低くなっていたが、「スキー」「遊園地」「釣り」ではその逆の傾向がみられた。また「遊園地」は子供が多いほど潜在需要(参加希望率から参加率を引いた値)が低下していた。

比較的参加率が高い4種目に限定して年間活動回数の分布をみると、「遊園地」「動物園、植物園、水族館、博物館」「外食」では子供が多いほど回数が減少していた。

同じく年間費用(会費等)についても子供の人数別に集計したところ、「外食」では人数が多いほど「1万円未満」と「10万円以上」の割合が高まるという二極化がみられた。日本生産性本部余暇総研は「子供が3人以上の場合、外食の回数を少なくして費用を抑えるタイプと、そのような意識があまりなく費用が膨らむタイプに分かれる傾向がある」とし、「活動回数の多寡が強く関わっている」と分析している。

調査時期は2015年1月、有効回答は20~49歳の個人1,551人。