さて、本稿ではもう少し、家の中でのテクノロジーについて考えて行きたい。Google Homeという意欲的なデバイス名称は、スマートホームを構成する存在であることを意識している、と受け取った。

Googleのプロダクトには、スマートホームを意識させる製品がすでに登場していた。買収したNestはもちろんだが、Googleブランドでも、スマートWi-FiルーターのOnHubが存在する。こちらも、円筒形でスピーカーやBluetoothなどを備えた、スマートホームの核となりそうなWi-Fiルーターだった。

OnHub

最近になって、ウェブサービス間をつなぐ「レシピ」を作ることができるIFTTT(イフト、と読む)に対応し、自分のデバイスが家のWi-Fiネットワークに接続されたら、テレビをつける、電気をつける、といった自動化を行うことができるようになった。しかし、現状はそれだけだ。音楽も鳴らないし、声で操作をすることもできない。

OnHubのWi-Fiルーターとしての性能には満足しているが、スマートホームへの関与の可能性はかなり後退したように感じる。そのかわりに、Google Homeが登場したようだ。

電気のコントロール、Nestによる空調のコントロール・煙探知・監視カメラ、その他のスマートホーム関連製品についても、Google Homeを介してコントロールしたり、蓄積された情報を参照できるようになる。

これらが、コントロールできるだけではリモコンとさほど変わらないが、Googleアシスタントとつながることで、環境の変化などをトリガーとした自動化を実現することができるようになるだろう。