体重で傷つけない、傷つけられないために

今の時代、「太ったね」なんて言葉を放つ無遠慮な人は少なくなりましたが、冒頭のぽっちゃり女子について話題になると、悪意なき言葉に胸をグサリと刺されることがありますよね……。ここからはお互いに正しい知識で、相手を傷つけない方法を提案します。

1.BMIや標準体重を知る
国際基準の体格指数を示す「BMI」は、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で求められます。「BMI18.5未満」は低体重、「18.5以上25.0未満」が普通体重、「BMI25.0以上」は肥満に該当します。

日本肥満学会は、もっとも病気にかかりにくいBMIを22.0と設定。標準体重を知りたい場合は、「身長(m)×身長(m)×22」で出すことができます。ただし美容業界などでよくいわれている美容体重は、BMIを19.0~20.0として計算しています。それで出た低体重の数値を"より美しく見える体重"として目標にし、ダイエットをする女性がいるもの事実です。

相手の身長を知ったときには、BMIから彼・彼女の「大外れではない体重」を推測しておくとよいでしょう。

2. 女性は生理周期でも体重が変わる
人の体重は一定していません。筋トレで体重が増加することもありますし、体の約60~70%以上を占める水分量でも変わります。特に男性に知られていないのが、女性は生理周期で体重が変わること。

「生理前はよく食べちゃうとか、そういう話は彼女から聞いてました。でも、実際に体重が増減するとまでは考えたことがなかった」と、友人男子も語っていました。女性にとって生理前と生理中はやせにくいのは常識となりつつありますが、男性にはまだ知られていないようです。

3. 体重より筋肉量を大事にする
ダイエットでは、筋肉量を増やすこともポイントです。筋肉のほうが1kgあたりの体積が脂肪より少ないため、たとえ筋トレで体重が増えても、外見は太って見えにくくなります。

「今まで体重ばっかり気にしてたけど、思い切って筋トレしてみたら外見が引き締まったの。ウエストが一番細く見えてたときなんか、55kgくらいあったしお腹も割れてた(笑)。筋トレやってると外見が変わるから、食事制限よりやる気が出るよ」と、モデルをしている女性が語ってくれました。

4. 体重・体形の話題では「健康」ネタを
もし飲み会などで体重や体形の話題に触れるなら、「より健康になるには」という観点で話を振りましょう。"美醜"について語ると、知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまうかもしれません。「やせすぎでも肥満でも肩こりになるらしい」といった、女性に限定しない健康ネタをストックしておけば話もはずむでしょう。

おわりに

ここまで「男性はなぜスリムな女性までぽっちゃり扱いするのか」という背景と、誰も傷つけないための基礎知識をお届けしてまいりました。これからは「50kg以上はデブ」なんて話題を振られても怒る必要はありません。男性がそうであるように、女性も男性の体重なんて知らないということを踏まえ、健康志向の話に切り替えてゆきましょう。あなたの周りで、傷つける人も傷つけられる人も減らせますように!

※本コラムの平均身長・平均体重の記載は、総務省「平成26年国民健康・栄養調査」を参考にしています
※本コラムは個人の体験に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません

著者プロフィール: トイアンナ

外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。