NTTドコモ(ドコモ)は5月24日、ノキアと共同で実施した第5世代移動通信方式(5G)技術検証実験において、8K映像のリアルタイム無線伝送に成功したと発表した。

ドコモとノキアは2014年5月から5Gに向けた無線通信技術の実験協力を進めており、2015年11月には実際の商業施設において2Gbps以上の5Gミリ波通信実験に成功している。

今回の実験では、ドコモとノキアが共同で開発した5Gミリ波伝送実験環境と、日本電信電話 NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した次世代映像圧縮方式「H.265/HEVC」(HEVC)対応の8K HEVCリアルタイムエンコーダを組み合わせることで、4K映像の4倍、フルHD映像の32倍のビットレートとなる48Gbpsの8K映像を、145Mbpsから85Mbpsの間で複数のビットレートの信号に圧縮し、リアルタイム伝送した。

なお、5月25日から東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2016(WTP2016)」内「5G Tokyo Bay Summit 2016」において、同実験のデモンストレーションが展示される予定だ。

実験システム構成

実験模様。左が基地局側で、右が移動局側。