ニクソン「ザ・ミッション」

スマートウオッチ初の10気圧防水と防塵、耐衝撃性能を装備。過酷なアクションスポーツ環境に対応した製品として発表されたのが、ニクソンの「ザ・ミッション」(400米ドル・2016年内発売予定)だ。

ブースの最も目立つ位置に設置されたザ・ミッションのサイン

デモモードのディスプレイ機

ケースは高耐久性のカスタムモールドポリカーボネイト製。ベゼルには316Lグレードの強固なステンレススチールを採用し、タッチスクリーンへの干渉を減らしている。液晶モニターは有機ELで、風防は耐久性と耐摩耗に優れたゴリラクリスタルガラスだ。ケース外径48mmと大きいが、ニクソンの時計はケース径の大きさがアイデンティティでもあり、違和感はほとんどない。

内部のコア・エンジンには、クアルコム社がウェアラブル端末向けに開発したクアッドコアプロセッサ搭載チップセット「Snapdragon Wear 2100」を搭載。1回の充電で30時間という長時間の使用を可能にした。

15種類以上のケースと、20種類の2層式カスタムシリコンバンドが用意され、組み合わせによって自分が思い描くザ・ミッションを装着できる。特にケースは単純なカラバリだけでなく、ベゼル素材としてステンレススチールやIPメッキ仕上げ、さらには傷が付きにくいセラコートタイプが選べるといった具合だ。ニクソンブースのスタッフによれば、バンド交換も手軽にできるようになるとのこと(ちなみにツノ足の側面には、六角レンチで回せるビスが見える)。

カラーやベゼル素材が異なるケースバリエーションも豊富に用意される予定

間近で見ると、外装はそれなりに割り切っているのがわかる。が、それを差し引いても驚くべきコストパフォーマンス

Androidに対応し、Google PlayにあるAndroid Wear用アプリが利用できるほか、カスタムアプリを最初から搭載している。これには、世界最大の波情報を配信している「サーフライン」、世界中の積雪コンディションを届ける大手「スノカントリー」が協力。お気に入りのサーフスポットや、目的地の天候状況をリアルタイムで確認できる。

液晶モニターに表示できるダイヤルデザインについても、「The 51-30」「The Sentry」「The Player」「The Ranger」「The Unit」といったニクソン主要モデルのデザインを選べる。ニクソンのファンにはたまらない仕様といえるだろう。

余談だが、BASELWORLD 2016の取材時、ニクソンのブーススタッフが「Are you Japanese ?」と聞くので「Yes」と答えたところ、「Are you CASIO ?」と返された。「アウトドア」「タフネス」といったキーワードが重なるだけに、やはりカシオを強く意識しているようだ。