女優の黒木華が主演を務めるTBS系ドラマ『重版出来!』(毎週火曜22:00~22:54)の舞台となっている『週刊バイブス』編集部に潜入した。とあるビルの1フロアを貸し切り、細部まで作り込まれたこのセットで、スポ根魂みなぎる主人公・黒沢心の奮闘や、編集部員との笑いあり感動ありのドラマが生まれている。そんな編集部のセットを3回にわたってレポート。今回は、恐縮ながら主人公・心のデスクに座らせてもらった。

黒木華演じる主人公・黒沢心 (C)TBS

黒木演じる黒沢心は、大手出版社・興都館のコミック雑誌『週刊バイブス』編集部の新人編集者。ドラマでは、個性的な編集部員や漫画家たちを巻き込みながら、編集者として奮闘し成長していく姿が描かれていく。心は、学生時代は柔道一筋で五輪代表候補に選ばれるほどの実力だったが、ケガで断念した過去を持ち、編集部員たちに柔道技をかけようとするシーンも登場する。

心のデスクで一番に目に飛び込んでくるのが、もう視聴者も見慣れたであろう2枚の手書きの文字。「精力善用 自他共栄」は心の座右の銘で、「心身の力を世のため人のために使う」「他人と助け合いながら良い社会をつくる」ことを意味し、第1話で心が編集部のメンバーと初対面した時に、「精力善用 自他共栄で頑張ります!」とあいさつに用いた言葉だ。力強い心の声が耳に残っているという人も多いのでは!? その隣に貼られているのは、「めざせ重版出来!」の文字。本作のタイトルでもある"重版出来"は、増刷がかかるという売れた漫画を意味する言葉で、オダギリジョー演じる先輩編集者・五百旗頭(いおきべ)に「コミックを作るなら重版出来が目標だ」と教わり心の目標となった。

主人公・黒沢心のデスク

心が大事にしている言葉

また、心が初めて担当する作品となった『週刊バイブス』の看板漫画、滝藤賢一演じる高畑一寸が手掛ける『ツノひめさま』や、「ツノひめさまのこと」「高畑一寸先生関連」と書かれたファイルが。そして、「編集者の心得」「勉強ファイル」という心らしいファイルも並ぶ。

初担当作品『ツノひめさま』も

デスクに並ぶファイル

そのほか、心のお気に入りだという柔道着をモチーフにしたトートバッグや、柔道着を着たクマのぬいぐるみといった、柔道育ちの心ならではアイテムも。イスには、丸い花柄のワッペンが特徴のおなじみの心のリュックがかけられていた。

柔道着モチーフのバッグ

イスにはリュックが!

第3話では、「給料は読者からもらってるんだ! by五百旗頭敬」と書かれた貼り紙が心の机に追加され、五百旗頭によって取り除かれるクスッ笑えるシーンがあったが、今後、このデスクに追加される名言はあるのだろうか。何事にも一生懸命に頑張る心の成長と共に、デスクにも注目したい。