世界有数のサッカークラブであるスペインのレアル・マドリードで副キャプテンを務めているマルセロ選手。1988年5月12日にブラジルのリオデジャネイロで生まれたマルセロ選手は、5月12日で誕生日を迎え28歳となる。レアルでのデビューは2007年の18歳時。10シーズンで359試合の出場記録は、同じくブラジルを代表するDFであったロベルト・カルロス選手、アルゼンチン代表FWでレアルの名誉会長を務めていた故アルフレッド・ディ・ステファノ氏に次ぐものになるのだという。

そんなマルセロ選手が、Real Madrid Foundationの生徒達にMicrosoftが提供するプログラムYouthSparkやMinecraftを通じて、コンピューターサイエンスを教えている様子がMicrosoft Official blogに掲載されている。

Minecraftは、ゲームを通じて科学(Science)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の教育分野への活用も可能なソフトで2016年の夏には「Minecraft: Education Edition」のリリースも予定している。Minecraftでは、"まえにすすむ"、"ひだりにまがる"、"ブロックを破壊"、"繰り返し[2]回"、「実行した時」、"まえにすすむ"..などプログラミングの基本に通じた感覚もやさしく学べるようになっている。

"このプロジェクトを世界中の子供達に広げたい、テクノロジーがあれば、どんな子供であれ可能性は無限大になると思う"と述べるマルセロ選手は、家庭が貧しく子供のころには、練習場までのバス運賃が払えずサッカースクールをやめかけた時期もあったという。プログラムは先月、Real Madrid Foundationの3校(コロンビア、ブラジル、米国バージニア州)で、マルセロ選手からのSkypeを通じた情熱的なメッセージとともに始まっている。

MicrosoftのOrlando Ayala氏は、「テクノロジーとYouthSparkのようなプログラムでReal Madrid Foundationの教育プログラムを支援しています。デジタルリテラシーの不足という21世紀の大きな教育的課題と闘うために」と述べている。米国政府は、2016年の1月30日(現地時間)に、幼稚園児から高校生まですべての米国に住む学生に対し、コンピューターサイエンスを学ぶ機会を増やすため、40億ドルを拠出する計画を発表しており、Microsoftもこれをサポートすることを発表している。