4月29日(以下すべて現地時間)、MicrosoftはSHA-1証明書の廃止のロードマップを更新し、廃止日を2017年2月14日(米国時間)へ延期したことを、公式ブログで改めて告知した。2015年11月の時点でMicrosoftは、廃止日を2017年1月と定め、さらに2016年6月に前倒しする可能性があると公式ブログで言及しつつも、SHA-1証明書及びアルゴリズムに対する攻撃や脅威の状況に応じて、改変する可能性があると事前に説明している。

SHA-1廃止後のMicrosoft Edge及びInternet Explorer 11は、アドレスバーからロックアイコンを削除し、SHA-1アルゴリズムを持つTLS証明書はブロックされる予定だ。この変更は直近のWindows 10 Insider Previewに反映され、2016年夏リリース予定のWindows 10 Anniversary Updateで適用される。また、このアップデートはWindows 7及びWindows 8.1上のInternet Explorer 11も対象。

Microsoft Edge Team シニアプログラムマネージャーのAlec Oot氏とMike Stephens氏は、Webサイト管理者や開発者を支援するため、F12開発者ツールのコンソールで詳細情報を提供すると説明している。またSHA-1証明書の使用をログに残すための手順解説も行われた。

阿久津良和(Cactus)