4月29日(現地時間)、Googleの子会社であるGoogle DeepMindは自社の人工知能(AI)である「DeepMind」に深層学習フレームワーク「TensorFlow」を採用したことを公式ブログで発表した。Googleは2014年1月にDeepMind Technologiesを買収し、Google DeepMindとして子会社化。昨今ではGoogle DeepMindが開発した囲碁プログラム「AlphaGo」が人間に打ち勝ち注目を集めていた。

Google DeepMind Research ScientistのKoray Kavukcuoglu氏は、人工知能を構築する目標に向かって「Torch7」を使ってきたが、TensorFlowを使用することで大規模かつスピーディに研究プログラムを進められると採用理由を述べている。Torch7はRonan Collobert氏たちが中心になって開発されてきた機械学習ライブラリ。FacebookやTwitterなど多くの企業や研究所で使用されてきた。

Kavukcuoglu氏はTensorFlowに1ダース以上の異なる研究プロジェクトを実施し、深層学習と学習強化による一般的なAIの構築を目指すと説明している。

阿久津良和(Cactus)