NTTレゾナントは4月25日、ECサイトを運営する事業者を対象に、商品検索サービスの改善コンサルティングから、カスタマイズした検索サービスの提供、導入後の運用までを行う、サイト内検索ソリューション「goo Search Solution」を同日より提供すると発表した。中堅~大規模なECサイトをターゲットにしており、料金は数百万円~数千万円だという。

このソリューションでは、goo・ドコモの「dメニュー」運用で蓄積したログ分析ノウハウを使っての、ECサイト事業者の検索ログや行動ログ分析、検索エンジン、データ解析/自動反映機能の活用による継続的なブラッシュアップなどを提供する。

具体的には、「急上昇ワード表示」「関連ワード表示」「レコメンド表示」「キーワードサジェスト」「カテゴリサジェスト」「表記ゆれ補正検索」「ユーザー辞書」などを提供する。

「goo Search Solution」で提供される機能例

これらは、顧客の商品/行動履歴だけでなく、NTTレゾナントの表記ゆれや検索ワードのデータも利用。同社はこれにより、顧客のサイトだけではわからいユーザー行動も把握可能だとしている。同社では、新たに10数名の体制を整え、販売を行っていく。

データ解析/自動反映機能の活用による、 継続的なブラッシュアップ

NTTレゾナンド 代表取締役社長 若井昌宏氏

NTTレゾナンド 代表取締役社長 若井昌宏氏は2015年度を振り返り、「2015年度は『おもてなし』の実現をテーマに活動してきた。その結果、gooは4月に12,500ユニークブラウザ、教えて!gooは7400万ユニークブラウザを記録し、1割以上伸びた。また、gooのスマホも想定したターゲットに受け入れられている」と、想定したとおりの実績であることを強調。

そして、2016年度は、引き続きスマホを中心とした「おもてなし」を提供し、それを支える技術として、8月から「教えて!goo」にAIを取り入れ、Q&Aの中から最適な回答を探し出す機能を提供する。

8月から教えて!gooにAIを導入。まずは人気の高い恋愛分野から採用し、順次ジャンルを拡大していくという

若井社長は、BtoCの技術を企業向けにも提供し、事業をBtoCとBtoBtoCの両輪で行っていきたいと述べた。

また同社は、クラウド型検証サービス「Remote TestKit(リモート テストキット)」において、韓国のNEOITPと、販売強化のための独占販売代理店契約の締結に合意したと発表。

NEOITPは韓国の5大ネットワークゲーム会社のひとつであるNEOWIZ GAMEの関連会社で、今回の独占販売代理店契約の締結により、スマホゲームの海外展開を進める韓国企業へのRemote TestKitの販売強化を行うという。