カスペルスキーは4月18日、Windowsサーバ用セキュリティ製品「Kaspersky Security 10 for Windows Server」を販売開始すると発表した。

同製品の特徴は、世界中で猛威を振るっているランサムウェアに特化した「アンチクリプター」機能が新たに追加されている点。同機能により、ランサムウェアによる暗号化攻撃を防ぐ。

具体的には、共有フォルダ内のファイルに対して、悪意のある暗号化の試行があった場合に、その攻撃を仕掛けているコンピュータからのアクセスをブロックする。それ以外のコンピューターからはアクセスが可能。

アンチクリプターの管理画面

暗号化攻撃を検知したログ画面のイメージ

そのほかの新機能に、「アプリケーション起動コントロール」と「クラウドプロテクション(Kaspersky Security Network)の利用」がある。

アプリケーション起動コントロールは、不要なアプリケーションの起動をブロックすることでマルウェアへの感染リスクを低減する。起動ルールの設定により、実行ファイル、スクリプト、MSIパッケージの起動、DLLモジュールのロードを許可/ブロックする。

Kaspersky Security Networkには、世界中のコンピュータからリアルタイムでマルウェアなどの脅威情報が収集され、これらを基に最新の脅威に迅速に対応する。

同製品の提供は2016年5月後半からダウンロード形式で行う予定。価格は最小構成の10クライアントで4万6600円(税別)からとなっている。