大成建設は4月18日、コンクリート床仕上げ作業を行うロボット「T-iROBO Slab Finisher」を開発したと発表した。

土間工が行うコンクリート床仕上げ作業は、常時中腰体勢で行うことから身体への負担が大きく、コンクリートの打設面積や硬化状況に応じて多数の土間工で作業を行うか、長時間作業で対応する必要があった。また、土間仕上げ用機械を用いた作業では、機械本体が重いため、運搬や適用場所に制約を受けるなどの課題があった。

T-iROBO Slab Finisherは、土間工が無線で遠隔操作する方式を採用し、身体への負担を軽減しているほか、重量も駆動用バッテリー込みで約90kg(従来機械は人を含めて約350kg)を実現したため、従来機械では適用できなかった型枠やデッキを含む各所で使用可能となった。

同社は今後、物流倉庫やショッピングセンターなど床仕上げ面積が広い建物で、同ロボットの適用を図っていくとしている。

「T-iROBO Slab Finisher」の概要(左)と使用例