オーデスクは4月6日、「Autodesk Moldflow」や「Autodesk CFD」などの製造業向け解析アプリケーションの最新バージョンを発売した。

「Autodesk Moldflow Adviser 2017」「Autodesk Moldflow Insight 2017」「Autodesk Moldflow Synergey 2017」「Autodesk Simulation Moldflow」などプラスチック射出成形向け製品では、メッシュモデルの寸法や肉厚を直接編集することが可能となった。また、マイクロセルラー射出成形のコアバックをサポートしたほか、2ショットオーバーモールディング成形と、ガスアシスト成形におけるFEM冷却解析に対応した。

流体解析向けでは「Autodesk CFD 2017」「Autodesk CFD Design Study Environment 2017」において、シミュレーション結果から新たな計算式を入力したり、パラメータを変更するなどして新しい結果を作成することができる。また、粒子軌跡路線図の操作性を向上させて、断面を任意に移動させることが可能となったほか、サーフェスラップした形状の内部に空間がある場合、その空間を認識できるように改善するなどした。

有限要素解析製品では、「Autodesk Simulation Mechanical 2017」で「Autodesk Nastran 2017」用の接触設定が可能になり、これまでより詳細な設定が可能となった。

Simulation Mechanicalにおけるシミュレーション結果の出力例。左がバージョン2016で右が2017

Simulation Mechanicalで粒子軌跡線の断面を指定している様子