「浪漫活劇譚『艶漢』」フォトセッションの様子。 (c)尚月地/新書館 (c)尚 月地・新書館/幻灯署活劇支部

尚月地原作による舞台「浪漫活劇譚『艶漢』」が、本日3月30日に東京・シアターサンモールにて開幕。初演前には公開ゲネプロが行われた。

ウィングス(新書館)にて連載中の「艶漢」は、妖艶な傘職人・詩郎と熱血正義漢の巡査・光路郎を中心に、美麗な筆致で描かれるアンダーグラウンド事件簿。昭和初期頃の日本を思わせる独特の世界観を持つこの作品は、舞台版でもそれを再現した衣装や舞台美術などが見どころだ。

また衣服やふんどしを嫌ってすぐ裸になってしまう詩郎の癖や、詩郎の兄貴分・安里のきわどい衣装、そして男たちの耽美な関係性も原作そのまま。驚異的な身体能力を持つキャラクターによるバトルシーンも特徴だが、舞台でもアクロバティックなアクションが披露されているのでこちらも注目したい。

ゲネプロ後にはマスコミ向けフォトセッションが行われ、吉原詩郎の櫻井圭登、山田光路郎の末原拓馬、吉原安里役の三上俊が挨拶。三上は「この舞台は『2.5次元』と言われるジャンルの枠を飛び出して、1本の芝居として素晴らしいものになった」と自信を見せ、末原も「原作はすごく美しい世界観だったもので、最初は我々も緊張しながらこの作品作りに挑んだんですが、マンガとも単なる舞台とも違う作品を作ることができて、とてもうれしい」と続ける。

本来主演を務める予定だった水澤賢人の体調不良により、急遽詩郎を演じることになった櫻井は「僕はホントにたくさんの人に支えられてこの場所に立っていられるので、今日から千秋楽まで、持てる限りのすべての力を使って、舞台上で詩郎として生きたいと思います」と決意の表情で語った。

「浪漫活劇譚『艶漢』」は、本日3月30日から4月3日まで東京・シアターサンモールにて上演。脚本と演出は、演劇プロデュースユニット・空想組曲のほさかようが務める。なお3月30日14時からの昼公演、19時からの夜公演は、それぞれニコニコ生放送で4月1日に配信。さらに本公演のDVD化も決定した。会場物販かオンラインショップCLIE-TOWNにて予約を受け付けており、9月初旬に発売予定だ。

浪漫活劇譚「艶漢」

期間:2016年3月30日(水)~4月3日(日)
会場:東京・シアターサンモール

キャスト

吉原詩郎:櫻井圭登
山田光路郎:末原拓馬
吉原安里:三上俊

六口:田上真里奈
橘伸三:林野健志
荒上三郎太:羽場涼介
山田アグリ:小槙まこ
早乙女水彦:堀越涼

瓜生夏月:伊崎龍次郎
瓜生冬陽:倉貫匡弘

小笠原竜哉、北村海、知念紗耶、倉知あゆか、加賀功平、古賀健斗

(c)尚月地/新書館 (c)尚 月地・新書館/幻灯署活劇支部