「ActiveImage Protector」は、ネットジャパンが独自開発を行うイメージバックアップソフトである。パーソナルユーザー向けの新バージョンである「4」が3月9日にリリースされた。

図1 ActiveImage Protector 4

システム要求などは、特に厳しいものはない。OSが正しく動作する環境であればよい。主な新機能は以下の通りである。

  • 新規GUI
  • Windows 10対応
  • イメージエクスプローラー機能
  • GPT/uEFIのシステムの復元も可能
  • マルチソースイメージ、マルチターゲットリストア機能
  • USBスマートディテクト(検出)機能
  • Windows PE復元環境を作成可能
  • USBメモリ、USBドライブ、ISOファイルや光学メディア起動の復元環境を作成
  • AIPBEのプリブート起動
  • イメージファイルを仮想マシンとして即時起動できる、ImageBootを同梱
  • アップデート通知、オンラインアップデート機能

ActiveImage Protector 4(以下、AIP 4と略記)の基本機能などを紹介したい。

まずは、復元環境を作成

図2は、インストール直後のAIP 4を起動した状態である。

図2 インストール直後のAIP 4

ダッシュボードに「保護されていない」とのメッセージがある。まだ、バックアップしていないので当然である。しかし、バックアップの前に、復元環境を作成しよう。左のメニューペインから[ユーティリティ]→[起動環境ビルダー(Windows PE)]を選ぶ。

図3 ユーティリティ

ウィザード形式で進む。

図4 Windows PE起動環境ビルダー

まず、作成タイプの選択となる。

図5 作成タイプ

3種類から選べるが、もっとも無難な選択は、USBメモリであろう。また、作成には、Windows PEツールが必要となる。[ここ]をクリックするとダウンロード先が開く。指示に従いインストールしてほしい。注意すべきは、環境によってはかなり時間がかかる。また、ISOイメージとUSBメモリでは、Windows 8.1用をインストールする(こちらの方が、推奨されている)。PreBoot環境では、OSに合わせてツールを選んでほしい(Windows 10を使っているならば、Windows ADK for Windows 10をインストールする)。ツールのインストールが行われると、図6のようになる。

図6 インストール後の作成タイプ

次いで、Windows PEツールの選択となる。

図7 Windows PEキット

さらにドライバの追加を行う。

図8 ドライバーの組込

環境の設定では、言語、キーボードレイアウト、タイムゾーン、画面解像度の設定を行う。

図9 環境の設定

最後に確認が行われる。

図10 設定の確認

[起動環境の作成]で、メモリへの書き込みなどが行われる。完成したら、ちゃんと起動できることを確認する。

図11 起動を確認

最終的に、AIP 4が起動する。