0円スタートプラン

このほか「0円スタートプラン」として、FREETELスマートフォンの利用開始時に支払いが一切不要となるサービスを3月23日より提供開始する。対象スマートフォンは「極KIWAMI」「雅MIYABI」「Priori 3」の3端末。例えばPriori 3なら、月額780円の24回払いで利用できる。なお、近日中に「MUSASHI」も対応させるという。

「0円スタートプラン」

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増田氏は、そのプレゼンテーションの中で「マーケットをつくっていく」という言葉を繰り返し用いていた。ただ漫然とSIMフリー端末、格安SIMサービスを提供するだけではMVNO市場を醸成できない、というのが同氏の考えだ。冒頭には「これまで通り、家電量販店のような場所で契約でき、大手キャリアと同じようなサポートを受けられる。そこで、はじめてSIMフリーキャリアとしてのマーケットがつくれるのではないか」といった発言も聞かれた。そこからは、大手キャリアへの対抗心が見え隠れする。既述の通り、同日の発表会では大手キャリアに肩を並べるかけ放題プランが発表され、分割払いへの対応も発表された。ちなみに社内に設置されているサポート部門では最近になり、人員が強化されたとのことである。

増田氏は、囲み取材の中で「国内では携帯電話の契約は1億5千万件ある。その中でMVNOのシェアは、まだ2%ほど。アメリカでは20~25%、ヨーロッパでは40%あると言われている。日本でもしっかりマーケットをつくることができれば、おのずとMVNOの契約数が変わってくるはず」と話していた。MVNO市場が活性化すれば、キャリアの選択肢は増加し、サービスの質も向上する。ひいては家計の節約にもつながるだろう。いち消費者として、FREETELの今後の展開にも大いに期待したい。