STマイクロエレクトロニクス(ST)は3月9日、コネクテッド・カー向けセキュア・マイコン「ST32G512A」および「ST33G1M2A」を発表した。

今回発表された2製品は、ISO 7816インタフェースを含むSIMカードの主要規格に適合している。ST32G512Aは、32bitのARM Cortex-M3プロセッサをベースとし、アプリケーション性能の最適化に有効なデータ暗号化基準(DES)ハードウェア・エンジンを搭載しているほか、Flashメモリ(512KB)も内蔵している。

一方のST33G1M2Aは、32bitのARM SecurCore SC300プロセッサをベースとし、Common Criteria EAL5+セキュリティ認証に適合しており、物理的かつ論理的な攻撃に対する耐タンパ性を向上させている。また、ハードウェア・セキュリティ強化DESおよびAESエンジン、公開鍵暗号用のNESCRYPTコプロセッサなども搭載してるほか、Flashメモリ(1280KB)を内蔵しているため、複数のセルラー・ネットワークへの接続を管理するために必要となる追加ストレージを利用することができる。

量産出荷については、ST32G512Aはすでに開始しており、ST33G1M2Aは2016年第2四半期を予定している。