電通は3月9日、クラウドを活用して企業の意思決定をサポートするデータ解析プラットフォーム「Dentsu.io」(電通アイ・オー)の機能強化を行うためブログウォッチャーと協業し、同社が提供するO2O(オンラインから実店舗などのオフラインに生活者を呼び込む施策)ソリューション「プロファイルパスポート」を「Dentsu.io」と連携させる新サービスを同日より開始すると発表した。

「プロファイルパスポート」は、スマートフォン向け通知型情報配信ソリューション。仮想エリアを設定できるジオフェンスや低電力・低コストの位置情報システム「iBeacon」と連携し、利用者のスマートフォン位置に応じて店頭に誘導する広告やメッセージを配信する。

「プロファイルパスポート」ではスマートフォン位置などのアクセスログのデータ蓄積も行っており、今回の機能強化によりアクセスログと電通保有のマーケティングデータを「Dentsu.io」上で掛け合わせることが可能となるという。これにより、「オフライン上における行動」「属性」「インサイト」の3つの要素が可視化され、ユーザーの店舗内外における動きや、商品を実際に買ったかどうかといった行動と、ユーザーのデモグラフィックや価値観といった属性・インサイトを紐付け分析することで、データドリブン・マーケティングが可能となるという。

「Dentsu.io」と「プロファイルパスポート」の連携イメージ

今後、両社は、機能拡張した「Dentsu.io」を流通・小売、外食、飲料、食品、自動車、不動産、エンターテインメントなどの業種の企業に提供し、店頭への入店促進、購買率の向上、見込み客の獲得率向上といった用途で訴求していくという。