(左から)監督の山口ヒロキ、山地まり、内田理央、佐藤聖羅、玉城裕規。

三家本礼原作による映画「血まみれスケバンチェーンソー」の舞台挨拶が3月6日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催された。

会場には鋸村ギーコ役を務める主演の内田理央、碧井ネロ役の山地まり、爆谷さゆり役の佐藤聖羅、怨憎役の玉城裕規、監督の山口ヒロキが登壇。血に染まったセーラー服姿にチェーンソーを担いだ内田をはじめ、出演者たちは全員劇中の衣装で現れた。山地が「廊下から壇上に来るまで、(何も知らない方の)目線が相当痛かったです」と明かすと、玉城も「この劇場までタクシーで移動してきたんですけど、運転手さんは何も言わなかったです(笑)」と会場の笑いを誘った。

山地とのキスシーンについて内田は「めっちゃリップ塗っとかなきゃとか、歯磨きしなきゃって思ってたけど、撮影が過酷で時間がなかったから結局カッサカサだった」とコメント。それに対し山地は「違うの!理央ちゃんはこう言ってるけど近くで見るともうウルウル!!上唇のホクロが色っぽいなと思いながら見てた」と言うと、内田は「なんか照れちゃう」と赤面した。また撮影の前に監督から「長くエロく」というアドバイスを受けた2人。山地は「理央ちゃんは『長くエロくなんだ!』ってすんなりと承諾して、本当に長くエロくしてきて……(笑)。それに私は笑っちゃって4、5テイクほどNGを出しました」とキスシーンを振り返った。

映画初出演の感想を聞かれた佐藤は「最初にマネージャーさんから『股間からミサイルを出す役だけどやる?』と連絡がきたとき、すぐに『はい』とは言えなかったです(笑)。でも仕上がりはめちゃめちゃかっこよくて自分に惚れ惚れしました(笑)」と自らの出来を総括。また女装姿を披露する玉城は「女子学生役だからスカートを履くんだろうなと思って、内田さんぐらいのスカート丈を想像して太もも上まで脚の毛を剃ったんです。でも出てきた衣装は山地さんのスカートのような長い丈で……(笑)」と、空回った役作りについて語り、またしても会場を沸かせた。

最後に内田は「ポップでおバカで青春なスプラッタムービーと謳っていますが、『少数派な人たちがんばれ』っていう裏テーマも隠されているので、それに共感してくれる人たちがいればいいと思います」と、イベントを締めくくった。

「血まみれスケバンチェーンソー」はチェーンソーを持ち歩くスケバン少女・鋸村ギーコが繰り広げる壮絶なバトルを描く、学園バイオレンスアクション。3月5日より東京・シネマート新宿、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて目下公開されている。