ボディ内手ブレ補正を応用した多彩な撮影機能

既存モデル「K-3 II」で注目を集めた「リアル・レゾリューション・システム」はさらに進化した。画素ずらしと合成によって、画像の先鋭感や質感を高める超解像技術だ。この機能では、シャッターボタンを押すとイメージセンサーが1画素ずつ動きながら4回の露光が行われる。そのため、従来は撮影中に被写体が動くと、動いた部分にモザイク状のノイズが生じ、不自然な仕上がりになるという弱点があった。

だが、K-1のリアル・レゾリューション・システムでは、動体補正機能が追加。撮影中に動いた領域が自動検出され、その影響を低減するような合成処理が行われる。三脚が欠かせない点には変わりないが、風景撮影の際に写り込んだ歩行者や、風による草木の揺れなどを、違和感を抑えつつ再現可能になったことはありがたい。

センサーの微少駆動によって、モアレ軽減効果を得るローパスセレクター機能や、センサーを動かすことで構図を整える「自動水平補正/構図微調整」機能は既存モデルから継承。いずれもボディ内手ブレ補正の応用機能である。

リアル・レゾリューション・システムの設定画面。動体補正オン、動体補正オフ、オフの3つから選べる。同機能をFxボタンに割り当てることも可能だ

ローパスセレクターの設定画面。効果の度合いを2段階から選べるほか、オフ/Type1/Type2の3種類をまとめて撮るローパスセレクターブラケットにも対応する

さらに、GPSと電子コンパスを内蔵し、赤道儀なしで天体追尾撮影が行えるアストロトレーサーや、液晶の輝度を環境に応じて素早く設定するアウトドアモニター、撮影範囲を自動または手動で切り換えるクロップ撮影なども搭載している。

AFは、クロス25点を含む33点測距に対応。AF測距点の切り替えは、既存モデルと同じく、背面にある測距点移動ボタンを押してから、十字キーによって選択する、という手順になる。ややまどろっこしく、専用レバーを設けるなどの工夫がほしかったところだ。

AFの速度と精度に関しては、今回は主に新発売の標準ズーム「HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR」を使用したが、多くのシーンで迷わず的確に作動する性能を体感できた。

「構図微調整」では、カメラを三脚に固定した状態で、ライブビュー画面を見ながらセンサーを動かしてフレーミングの調整ができる

GPSユニットをカメラに内蔵。位置情報や方位情報を画像に付加できるほか、移動の軌跡をGPSログとしてメモリーカードに保存できる

アストロトレーサーの設定画面。センサーを動かすことで簡易的な天体追尾ができ、星を点像としてシャープに写せる

クロップ機能では、撮影時の画角を「35mmフルサイズ」または「APS-Cサイズ」の2つから自動または手動で選べる

背面十字キーの上に「測距点移動ボタン」を装備。これを押すと、「測距点移動モード」と「ダイレクトキーモード」の2つが切り換わる

ファインダー撮影時の「位相差AF」設定画面。シングルとコンティニュアスといったAFモードや、7つの測距点切替モード、AFホールドの強弱などを選択できる

ライブビュー撮影時の「コントラストAF」設定画面。顔検出や追尾AF、フォーカスアシストなどを設定できる

側面にはAFモードボタンやフォーカスモードの切替レバー、RAW/Fx1ボタン、ロックボタンを装備。端子カバー内には、USB2.0やHDMI、DC入力、マイク、ヘッドフォンの各端子がある

ボタンカスタマイズの設定画面。Fx1ボタンとFx2ボタンには、電子水準器など7種類の機能のいずれかを割り当てられる