新生活に向けて引っ越しを考えたとき、どれくらいの家賃で部屋を探すか悩んだことはありませんか? この記事では、自分に合った家賃の物件に住むために、気をつけるべきことをご紹介します。

おトクな部屋探しの基本

「手取りの3分の1」はあくまで目安

家賃の適正価格は人それぞれといっても、一般的な基準がどのくらいなのか知りたい方も多いと思います。よく言われるのが、「給料の3分の1くらいを目安にするといい」ということ。この場合の「給料」は、額面ではなく手取りのことを指しています。例えば、年収400万円で手取りが300万円弱の人は、年合計が100万円前後、つまり月々の家賃が8~9万円の物件に住むのがいいということになります。

しかし、実情としては、給料の半分以上を生活費に充てなければならないケースも少なくありません。特に現在は、スマートフォンやタブレット端末がますます生活に必要不可欠になり、その機種代やWi-Fi・ネット回線などの通信費が毎月の大きな出費になっています。また、会社員の平均収入自体が10年前と比較して下がっていることや、住宅手当(家賃補助)を出してくれる会社が減少傾向にあることからも、給料の3分の1という基準は絶対的なものではなくなってきているといえます。

そこで、中には給料の4分の1をひとつの基準と考える見方もあるようです。この見方だと、年収400万円では家賃の適正価格は6~7万円になります。家賃はなるべく低く抑えておいて、習い事や趣味に毎月1万円でも多く使いたいという方にはこちらがオススメです。要は、食事・ファッション・趣味娯楽・住まい……生活の中で自分が何を重視しているかが家賃を決める際のカギになるのです。

家賃が安くなる時期とは?

自分に合った家賃の目安を決めた後、いよいよ部屋探しを始めましょう! と言いたいところですが、安い物件に出会えるタイミングを見極めることも重要です。新社会人を始め多くの人が引っ越しをする1~3月は、一般的に1年の中で最も相場が高い時期とされています。

同様に9~10月も企業の異動が多く、賃貸業界にとってはオンシーズンであるため、家賃が比較的高めに設定されていることが多いです。もちろんオンシーズンはたくさんの物件が動き、気にいる部屋が見つかりやすいというメリットもあります。