キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は3月1日、米3D SYSTEMS製のマルチジェット3Dプリンタの新モデルとなる「ProJet MJP 3600」と「ProJet MJP 3600 Max」、および「ProJet MJP 5500X」の販売を3月上旬より開始すると発表した。

「ProJet MJP 3600シリーズ」は、プリントヘッドの改良により、従来シリーズに比べ約2倍の高速スループットと約2.5倍の大容量データ処理を実現。また、同シリーズに対応する「VisiJet M3プラスチック材料シリーズ」は、精細で耐熱性に優れ柔軟性のある透明な素材で、水や油などの流体の可視化や設計検証に加え、スナップフィットアセンブリも可能となっている。

一方、プロフェッショナルモデルの最上位機種となる「ProJet MJP 5500X」は、制御ソフトウェアの大幅な改良により、積層ピッチの高精細化とプリント速度の高速化を実現。また、伸縮性に優れ、靭性の高い新エラストマー素材「VisiJet CE-BK & CE-NT」の販売も開始したことで、従来のマルチマテリアルに加え、幅広い用途に活用することが可能となった。

価格は、ProJet MJP 3600シリーズが1250万円から、ProJet MJP 5500Xが3130万円からとなっている(いずれも税別)。

マルチジェット3Dプリンタ「ProJet MJP 3600 Max」

マルチジェット3Dプリンタ「ProJet MJP 5500X」

造形サンプル(フック、新エラストマー素材使用)