米IBMは2月23日(現地時間)、非構造化データの管理を支援するサービスとして、オブジェクト・ベースの新たなクラウド・ストレージ・サービス「Cloud Object Storage」を発表した。第2四半期に提供を開始する予定だという。

「Cloud Object Storage」は、同社が買収したCleversafeのテクノロジーとIBMクラウドを組み合わせたハイブリッド・クラウドのStorage-as-a-Service(サービスとしてのストレージ)ソリューション。IBMが複数のAPIの選択肢を提供し、データをオンプレミス、IBMクラウド、および2つのハイブリッド環境間で保管できる。容量は、数エクサバイト(数十億ギガバイト)規模にまで拡張することが可能だという。

データはオンプレミス、IBMクラウド、および2つのハイブリッド環境間で保管

IBM Cloud Object Storageサービスは、「Nearline」、「Standard」、「Dedicated」の3つで構成。Nearlineは、アクセス頻度の少ないデータ向けのクラウド・インフラストラクチャーで、ほとんどのオフプレミス型よりも安価に提供するという。Nearlineは、アーカイブやバックアップなどの利用に最適だという。

StandardはCleversafeテクノロジーと新たなS3 APIインターフェース群に基づいて、より高性能のパブリック・クラウドを提供。このサービスは、S3オブジェクト・ストレージAPIを使用するさまざまな高性能アプリケーションに最適だという。

そしてDedicatedは、IBMクラウド・データセンター内の占有サーバ上で稼働するシングル・テナントのIBM Object Storageシステムを提供。IBMのマネージド・サービスあるいは自社管理のクラウド・ソリューションとして利用可能。

Cleversafeシステムはこれらの新しいサービスと連携させることができ、オンプレミス・システムはスタンドアローンのストレージ・ソリューションとしても、IBM Cloud Object Storageサービスと組み合わせて使用することもできるという。

料金体系としては、永久ライセンス・モデル、サブスクリプション・モデル、従量課金など、さまざまなライセンス・モデルを提供する予定だという。